鍼灸は西洋医学にような即効性はありませんが、気になっている部位だけでなく、目の前の人を診るという東洋医学がベースとなり、患部だけでなく、全体のバランスから患部の改善を試みます。
たとえば、腰が痛いという場合も腰だけにアプローチするのではなく、まず全身の状態を観察し、時に腰とは関係ない部分に鍼灸を行うことで、全身のバランスを整えて人が本来持つ自ら治る力を高めるのです。
病気や怪我を治すというより、自ら治る力のお手伝いができます。
その効果は世界的にも注目されており、WHOが有効性や安全性などを表明し、アメリカやヨーロッパなど東洋医学とは縁遠かったはずの西洋医学の医療関係者も知識や技術を学ぼうとする人が増えています。
西洋医学では改善できない未病を改善、予防できる働きが鍼灸にあることが特に注目されているのです。